@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00002556, author = {郡, 千寿子}, issue = {114}, journal = {弘前大学教育学部紀要}, month = {Oct}, note = {富山県立公文書館所蔵の資料を調査し、そのなかから「往来物」に分類できる資料について検討考察した。その結果、「高堂家文書」に4本、「小山家文書」に2本、計6本の近世期版本の往来物資料が所蔵されていることが判明した。『往来物解題辞典』においても、所蔵先として「富山県立公文書館」の記載は見られず、従来、調査研究されていないことが知られ、本稿において初めて書誌と資料性について報告するものである。該当資料は、それぞれ「高堂家」「小山家」で所蔵されていたことが判明しており、実際に使用された家庭や背景が明らかであるという点において貴重である。消息科往来が『庭訓往来抄』の1本、教訓科往来が『新板実語教童子教』と『六諭衍義大意抄』の2本、産業科往来が『商売往来』の1本、歴史科往来が『腰越状』の1本、女子用往来が『百人一首・女今川・女消息往来』の1本という結果であった。出版地域別にみると、不明なものが3本あったが、京都「要法寺前町」「浪速」「尾州名古屋」といった多彩な出版地域名が記載された資料がそれぞれ確認できた。特に『庭訓往来抄』は、諸本のなかでも重要な位置づけにある資料性をもつことを明らかにした。東北地域の調査結果との比較検討を含めて、各地域の教育環境や文化的背景についての研究をすすめる上で、今後の基礎となる調査報告である。, 弘前大学教育学部紀要. 114, 2015, p.1-7}, pages = {1--7}, title = {富山県立公文書館所蔵の往来物資料について}, year = {2015} }