@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00005585, author = {郡, 千寿子}, journal = {弘前大学教育学部紀要}, month = {Mar}, note = {新潟県立図書館に所蔵されている近世期版本の往来物資料について、出版地域別に分類整理した調査結果を報告する。総数では、72本の近世期版本の往来物資料が確認され、目的別分類では、教訓科往来9本、社会科往来は所蔵なく、語彙科往来5本、消息科往来16本、地理科往来1本、歴史科往来5本、産業科往来11本、理数科往来18本、女子用往来7本という結果であった。出版地域別の分類では、江戸が37本で最も多く、京都7本、大坂14本、名古屋1本、不明が13本という結果であった。  北前船の寄港地である秋田や酒田の往来物資料の調査結果1)では、京都と大坂の出版が多く、関西圏から海路で運ばれたと思われる資料が多数を占めた。一方、今回の調査で、同様の寄港地である新潟においては、江戸出版の資料が多数であったという結果を得た。新潟では、資料が海路よりも陸路で江戸から流入した可能性が高いと考えられた。文化交流の経路という視点から、興味深い示唆を与えてくれる結果であるといえよう。  往来物の分布を通して、地域の教育的背景の格差や文化伝播状況などを解明することを目的としているが、目的別分類の調査結果に加えて、本稿で紹介する出版地域別分類の調査結果は、他地域の状況と比較する上で基盤となる研究成果である。}, pages = {1--6}, title = {新潟県立図書館所蔵の往来物資料 ―出版地域別の観点から―}, volume = {121}, year = {2019} }