@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00005937, author = {篠塚, 明彦}, journal = {弘前大学教育学部紀要}, month = {Mar}, note = {様々な取り組みが行われているにもかかわらず、若者の低投票率が続くという現状がある。この背景のひとつには、これまであまり注目されてこなかった特別活動の歴史的な変化があるのではないだろうか。戦後民主教育のなかで、特別活動(特別教育活動)は、「なすことによって学ぶ」という原則のもと、実践的に民主主義の原理を学び、公民的資質を育成するものであった。しかし、日本における政治状況の変化とそれに伴う教育政策の変更、さらには高度経済成長による生活様式の変化等を背景として、特別活動の性格の重心が変化していった。特別活動のなかでも重要な位置にある生徒会活動などの自治活動は様々に制約を受けるようになり、生徒会も、自治というよりも学校や教師への協力機関といった性格へと変容する傾向も見られた。こうした変化にともない特別活動の基本的な性格のなかにあった、公民的資質の育成ということが後景に退き、人間関係調整力を中心とする社会的適応能力の育成が重視されていった。その結果、学校現場において、民主主義を実践的に学ぶ機会が失われていくことになったのである}, pages = {59--68}, title = {特別活動における主権者の育成 - 特別活動の歴史的変遷から考える -}, volume = {123}, year = {2020} }