@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00006129, author = {桐村, 豪文}, journal = {弘前大学教育学部紀要}, month = {Oct}, note = {本稿は、結果の予測というパースペクティブのもとにある政策立案の在り方を問うため、その先鋭化したEBPMに着目し、そこで重視される因果関係なる概念について、多面的に検討を行った。  まず、カートライトによる議論を踏まえ、社会政策において因果関係の主張が重要な役割を果たすために応えるべき3つの問いを見た。そして、因果関係の主張を正当化する在り方として「確定する」ものと「保証する」ものの2つがあることが示された。そうして、先の3つの問いのもとに、それら2つの在り方について見たとき、「確定する」ものに「飛躍」という決定的な課題を見る。そのうえで、カートライトの議論においてもまだ発展途上にある「保証する」というもう一方の在り方について、因果関係とは何であるか、因果関係をどのように捉えるべきかという問いから捉え直し、中動態的存在論の考えのもとに、その理論的枠組みの精緻化を試みた。そしてさらに、因果関係とは何かという観点をさらに精緻化するため、INUS 条件なる概念にも着目して、全体として結果の予測というパースペクティブに依らない、自由で創造的な活路の可能性を残す理論的枠組みを提示する試みの一端を提示した。}, pages = {123--133}, title = {社会政策における因果関係の理論的枠組みの探究 ―自由と創造性を可能にする政策のパースペクティブ―}, volume = {124}, year = {2020} }