@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00006263, author = {郡, 千寿子}, journal = {弘前大学教育学部紀要}, month = {Mar}, note = {島根県立図書館に所蔵されている近世期版本の往来物資料について、調査した概要をここに報告する。『島根県立図書館 蔵書目録 第1巻~9巻』を参考に調査し、調査対象に該当すると思われる近世期の往来物資料を選別した。加えて、文献調査を実施し、考察検討のうえ分類整理した。  総数では、32本の近世期版本の往来物資料が確認された。目的別に分類してみると、教訓科往来が6本、社会科往来は所蔵がなく、語彙科往来が3本、消息科往来が3本、地理科往来および歴史科往来、産業科往来の所蔵がなく、理数科往来が14本、女子用往来が6本という結果であった。出版地域別の分類では、江戸が10本、京都が3本、大坂が8本で、不明が11本という結果であった。地理的に近い関西圏からの流入が多いと予想されたが、京都の3本と大坂の8本を合わせると11本で、確かに江戸の10本より多いが、その差は1本だけである。出版地域の不明が11本あり、総資料数が32本であることを合わせて考えると、明らかな差異とはいえないであろう。つまり、関西圏が多いとの予想に反して、意外にも江戸出版の資料も同じ程度、所蔵が確認された。  往来物の分布を通して、地域の教育的背景の格差や文化伝播状況などを解明することを目的としているが、本稿は、山陰地域の最初の調査地点であり、他地域の状況と比較する上で基盤となる調査の一報である。}, pages = {1--6}, title = {島根県立図書館所蔵の往来物資料について ―目的別と出版地域別の分類整理―}, volume = {125}, year = {2021} }