@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00006363, author = {時本, 英知 and 増田, 貴人}, journal = {弘前大学大学院地域社会研究科年報}, month = {Mar}, note = {本稿では知的障害者スポーツの指導者の専門性とその課題を明らかにすることを目的とした。そのために(公財)日本障害者スポーツ協会により展開されている「障害者スポーツ指導者制度」の指導教本を中心に「障害者スポーツの歴史的な経緯」「知的障害者スポーツがどのような流れを経て発展したのか」「障害者スポーツの指導者養成において知的障害がどのように扱われてきたのか」についての整理を試みた。  結果として、指導者養成における知的障害者スポーツに関する教育内容は「指導者の資質やスポーツの意義」「障害の特性とスポーツの効用」「指導上の留意点と工夫」「全国障害者スポーツ大会における実施競技と指導方法」を中心に整理され、障害者スポーツ指導者の養成講習が展開されていることが明らかとなった。「指導者の資質やスポーツの意義」については障害者スポーツ一般として、身体障害者スポーツにおいても共通して学ぶ内容である。これはスポーツ基本法の基本理念とも合致している。そして、「指導上の留意点と工夫」「全国障害者スポーツ大会における実施競技と指導方法」については新たな指導教本が発刊されるなかで、その内容が見直されてきた部分でもある。つまり、知的障害者スポーツの指導者特有の専門性がそれらに含まれていると考えられる。その一方で、2016(平成28)年までの指導教本に記載されている一部競技の指導方法において、知的障害者に対するスポーツの指導は健常者と同じ練習や指導方法で良いという内容の記載も見られた。このことから知的障害者スポーツにおいて具体的な指導上の留意点や指導方法が未だ明確ではなく、その指導者特有の専門性は曖昧であるという状況が明らかとなった。}, pages = {17--32}, title = {障害者スポーツ指導者養成における知的障害に関する教育内容}, volume = {17}, year = {2021} }