@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00006504, author = {田中, 拓郎}, journal = {弘前大学教育学部紀要}, month = {Oct}, note = {本稿では,低学年説明的文章における内容(情報)を「形態」と「機能」という視点で捉えることができるか検討した。その結果,「形態」と「機能」という視点でおおよそ捉えることができ,かつ「形態」と「機能」という視点から〈形式面〉,〈内容面〉,〈形式・内容の双方に関わること〉,〈その他〉の4観点に細分化することができた。〈形式面〉として,①低学年の説明文(説明的文章)は,おおよそ「形態」と「機能」の視点で捉えることができる。特に1年入門期に,「形態→機能」型の説明文が多いことから,「形態→機能」型は説明文の基本的な内容配列の形と捉えることができる。また「機能→形態」は見られるものの,わずかであった。②「形態→機能」型の中には,「形態・機能→形態・機能」など,「形態→機能」型が変化した形が見られた。説明の精度を高める内容配列としての型である。〈内容面〉として,①「形態」が具体的な「形」から,「内容」といった目にははっきり見えないものに変化している説明文が見られた。「形態」そのものの抽象度が高くなっており,子どもの発達に即して,説明内容の質的レベルが上がったものと考えられる。②「事柄や現象の主たる状況」(主たる説明)→「事柄や状況の細部にわたる説明」(従たる説明)という形が見られた。これも「形態→機能」型が基となっているが,「形態」と「機能」それぞれの質的レベルが上がっていることによる。〈内容・形式の双方に関わること〉として,「さけが大きくなるまで」「ビーバーの大工事」に見られるように,「形態」と「機能」の関係だけでは捉えにくい教材もある。「機能」を子どもに考えさせるためと捉えることもできるし,「事柄や現象の主たる状況」(主たる説明)→「事柄や現象の細部にわたる説明」(従たる説明)とも考えられる。〈その他〉として,本文に示された「問い」がその後の内容(情報)を規定していることから,「形態」と「機能」の関係だけでなく,「問い」にも目を向ける必要があることが改めて確認できた。}, pages = {9--20}, title = {「形態」と「機能」の視点から見た小学校説明的文章についての一考察 ― 小学校低学年説明的文章をもとにして ―}, volume = {126}, year = {2021} }