@article{oai:hirosaki.repo.nii.ac.jp:00007123, author = {吉原, 寛}, journal = {クロスロード : 弘前大学教育学部研究紀要}, month = {Mar}, note = {本研究は,SOSの出し方に関する教育についての現状を把握した後,教育プログラムを作成し,その効果を検証することで,今後の実践に活かす基礎的な知見を得ることを目的とした。最初に,地方自治体や研究レベルでのSOSの出し方に関する教育の内容について概観した。その結果,多くの実践で,学校生活を送る上でストレスについて理解し,どのように対処したらよいかを学ばせる。その上で,ストレス対処の1つとして援助希求行動ができるようになることを目的としたプログラムを作成していることが分かった。しかし,その効果については十分に検証されていなかった。先行研究を踏まえて,中学1~3年生51名を対象にSOSの出し方に関する教育プログラムを実施した。実施前,実施後,実施2週間後にストレス反応尺度と友人,教師,家族に対する被援助志向性尺度について調査を行った。調査データを実施前の得点で高群と低群に分けて,群と時期による2要因分散分析を行った結果,高群において,ストレス反応尺度の「抑うつ・不安」「不機嫌・怒り」「無気力」の得点が有意に減少した。また,低群において,被援助志向性尺度の友人,教師,家族への「被援助に対する懸念や抵抗感の低さ」と教師への「被援助に対する肯定的態度」において,有意に得点が上昇した。本プログラムの実施により,一部の生徒において,ストレス反応を低減する効果と,被援助志向性を高める効果があることが明らかとなった。本プログラムは,SOSの出し方に関する教育において,有効なプログラムになる可能性が示唆された。}, pages = {73--80}, title = {SOSの出し方に関する教育を充実させるための基礎的検討 ─被援助志向性とストレスマネジメント教育に焦点を当てて─}, volume = {27}, year = {2023} }