AI は先端テクノロジーの中でも特に幅広い分野での活用が期待されているものであり、政策形成におけるその活用可能性を検討することは、政治行政を科学化・合理化することにつながる。政策過程は、「議題設定」⇒「政策立案」⇒「政策決定」⇒「政策実施」⇒「政策評価」という各ステージによって構成されるが、このうち「政策決定」においては政策決定者の決定補佐や合理的な政策選択肢の選定について、「政策実施」においては高度情報の提供・監視・職員の作業代替といった各機能について、「政策評価」においては経済性・効率性・有効性といった各規準による政策の評価について、それぞれAI の活用が期待される。一方でAI の活用には、政治的責任やデータ整備に関する課題も存在する。
雑誌名
弘前大学教育学部紀要
巻
125
ページ
41 - 48
発行年
2021-03-31
ISSN
0439-1713
書誌レコードID
AN00211590
著者版フラグ
publisher
その他のタイトル
A Study regarding a Use of AI for Policy-Making(latter half)